デジタル大辞泉 「完膚」の意味・読み・例文・類語 かん‐ぷ〔クワン‐〕【完膚】 傷のない、完全な皮膚。また、傷のない箇所。多く打消しの語を伴って用いる。「性命を全うする者も身に―なし」〈竜渓・経国美談〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「完膚」の意味・読み・例文・類語 かん‐ぷクヮン‥【完膚】 〘 名詞 〙① 傷のない完全な膚。[初出の実例]「僅に性命を全ふする者も身に完膚なし」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)[その他の文献]〔新唐書‐劉廼伝〕② ( 比喩的に ) 傷のない箇所。痛手を受けていない部分。[初出の実例]「恐らく予が一世一代の名作も、既に完膚(クヮンプ)なしになってをるであらう」(出典:銃後(1913)〈桜井忠温〉一四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「完膚」の読み・字形・画数・意味 【完膚】かん(くわん)ぷ まともな皮膚。〔唐書、忠義下、劉廼伝〕朱、人をはして之れを召す。固く篤し(重病)とす。復(ま)た僞相鎭をはして慰誘す。廼、と佯(いつは)りて答へず。灸して完膚無し。字通「完」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報