デジタル大辞泉 「完」の意味・読み・例文・類語 かん〔クワン〕【完】 終わること。小説や映画などの終わりに用いる。「第一部、完」[類語]終わり・最後・おしまい・終了・完了・完結・終結・終焉しゅうえん・終末・果てし・幕切れ・閉幕・幕・打ち止め・ちょん・了りょう・ジエンド・終わりを告げる・終止符を打つ・ピリオドを打つ・ちょんになる・終しまい・最終・結末・結び・締め括くくり・結尾・末尾・掉尾とうび・ちょうび・終局・終幕・大詰め・土壇場どたんば・どん詰まり・末すえ・ラスト・エンディング・フィニッシュ・フィナーレ かん【完】[漢字項目] [音]カン(クヮン)(漢)[学習漢字]4年1 欠けた所がない。「完全・完備・完膚・完璧かんぺき・完本」2 やり遂げる。全うする。「完結・完工・完遂・完成・完了/補完・未完」3 すっかり。全く。「完勝・完敗・完封」[名のり]さだ・たもつ・なる・ひろ・ひろし・まさ・また・またし・みつ・ゆたか 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「完」の意味・読み・例文・類語 かんクヮン【完】 〘 名詞 〙 小説、芝居、映画などが終わること。完結すること。「第一部 完」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「完」の読み・字形・画数・意味 完常用漢字 7画 [字音] カン(クヮン)・ゴツ[字訓] まったし[説文解字] [字形] 会意宀(べん)+元。〔説文〕七下に「きなり。宀に從ひ、元聲。古以ての字と爲す」とするが、(寛)とは何の関係もなく、中の儀礼を示す字。元は人の頭部を強調する形。中で元服する儀礼を冠といい、完に手を加える形。中で俘囚の首を撃ち、呪祝を加えることを寇(冦)という。は中で巫祝がゆるやかに舞う形。完・冠・寇・はみな中の儀礼に関する字である。[訓義]1. まったし、まっとうする、結髪を整え終える、元服の儀礼を終える意、一人前となる。2. 戦に出て無事にかえる、おわる、はたす、たもつ、まもる。3. 身を傷つけず、禁錮にするだけの自由刑。4. (こんごつ)と通じ、結髪を切り落とす刑。[古辞書の訓]〔和名抄〕完骨 美々世々乃保(みみよよのほね) 〔名義抄〕完 マタシ・サダム・タモツ・ユタカニ 〔字鏡集〕(完)マホル・タモツ・マタシ・ヤスシ・サダム・ユタカ・シシ・ヱム・スコシワラフ[声系]〔説文〕に完声として・・・院など八字を収めるが、完の声義を承けるものはない。完・冠・寇は見の儀礼で、形義に関係がある。・院はもと声を仮借したもので、丸・奐との声義の関係が考えられる。[語系]完・huan、hunは声義近く、は〔説文〕六上に「木、未だ析(さ)かざるなり」、は「木なり」とあって、丸太のまま薪木とすること。完に本来の形のままの意があり、もと人体の完きをいう。[熟語]完鋭▶・完久▶・完旧▶・完給▶・完彊▶・完具▶・完刑▶・完計▶・完結▶・完潔▶・完堅▶・完固▶・完工▶・完好▶・完稿▶・完事▶・完実▶・完守▶・完聚▶・完輯▶・完熟▶・完飾▶・完盛▶・完全▶・完然▶・完繕▶・完納▶・完備▶・完膚▶・完璧▶・完密▶・完利▶・完理▶・完了▶・完牢▶[下接語]堅完・修完・繕完・大完・復完・保完・補完・未完 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by