宗室(読み)ソウシツ

デジタル大辞泉 「宗室」の意味・読み・例文・類語

そう‐しつ【宗室】

一族一門本家宗家
天子の一族。
茶道裏千家家元が継承して名乗る号。

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精選版 日本国語大辞典 「宗室」の意味・読み・例文・類語

そう‐しつ【宗室】

〘名〙
① 一族が、その宗主とする家。宗家。本家。
史記抄(1477)一六「外戚をも宗室に比するほどに宗家と云ぞ」 〔儀礼‐士昏礼〕
② 天子の一族。皇族
※続日本紀‐養老三年(719)一〇月辛丑「今二親王、宗室年長」 〔後漢書‐鄧皇后紀〕
③ 天子や貴人などの祖先霊廟。〔詩経‐召南〕
④ 茶道の裏千家で家元が代々受け継ぐ号。

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普及版 字通 「宗室」の読み・字形・画数・意味

【宗室】そうしつ

本家。

字通「宗」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の宗室の言及

【裏千家流】より

…利休の孫宗旦が不審庵を三男江岑(こうしん)宗左に譲り,北の隣接地に今日庵,寒雲亭さらに又隠(ゆういん)を建てて移り住み,それが末子仙叟に譲られたことにより裏千家が成立。現在の15世に至るまで,代々宗室を名のっている。明治以後,裏千家では職場を中心にした婦人層と女学校への茶の湯普及につとめ,茶道人口の増大を図ったほか,現在では海外への茶道普及にも力を注いでいる。…

【島井宗室】より

…近世初期の博多の豪商。通称徳太夫,名を茂勝,剃髪して端翁宗室と称し,虚白軒,瑞雲庵とも号した。島井家は古くから博多で酒屋と質屋を兼営し,資本の増殖をはかっていた。…

※「宗室」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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