定六(読み)ジョウロク

デジタル大辞泉 「定六」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ろく〔ヂヤウ‐〕【定六】

江戸時代江戸大坂間を6日で往来した町飛脚のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「定六」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ろくヂャウ‥【定六】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 定まった六尺。六尺を基準とした、長さの尺度。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 町飛脚(まちびきゃく)である三度飛脚。江戸時代、江戸、京都、大坂の間を毎月三度、定期六日で往来したところから、この名が生じた。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「定六」の解説

定六
じょうろく

近世,町飛脚の早便の別称。また三度飛脚をさすこともある。町飛脚の三度飛脚は月3度,大坂・京都と江戸の間を結んだが,普通便の並飛脚は8~9日間を期限とし,昼間のみ往来した。普通便に対して特別に急行便として早飛脚を設け,昼夜をとわず差し立てて,大坂・江戸間の配送を5~6日を限りとしたのでこの名がある。

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旺文社日本史事典 三訂版 「定六」の解説

定六
じょうろく

町飛脚

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世界大百科事典(旧版)内の定六の言及

【郵便】より

…諸国の大名が江戸と領地間に飛脚便を開設する事例もあり,私用のための町飛脚も発達してきた。町飛脚は幕府から定飛脚の免許を受け,東海道を6日かかって運行したことから定六(じようろく)と呼ばれ,毎月3度往復したことから三度飛脚とも呼ばれた。 明治維新は生活をとりまくすべての文化を革新し,近代的な統一国家を形成しようとするものであった。…

※「定六」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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