近世,町飛脚の早便の別称。また三度飛脚をさすこともある。町飛脚の三度飛脚は月3度,大坂・京都と江戸の間を結んだが,普通便の並飛脚は8~9日間を期限とし,昼間のみ往来した。普通便に対して特別に急行便として早飛脚を設け,昼夜をとわず差し立てて,大坂・江戸間の配送を5~6日を限りとしたのでこの名がある。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…諸国の大名が江戸と領地間に飛脚便を開設する事例もあり,私用のための町飛脚も発達してきた。町飛脚は幕府から定飛脚の免許を受け,東海道を6日かかって運行したことから定六(じようろく)と呼ばれ,毎月3度往復したことから三度飛脚とも呼ばれた。 明治維新は生活をとりまくすべての文化を革新し,近代的な統一国家を形成しようとするものであった。…
※「定六」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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