実・稔(読み)みのる

精選版 日本国語大辞典 「実・稔」の意味・読み・例文・類語

み‐の・る【実・稔】

〘自ラ五(四)〙 (「実乗る」の意)
草木穀物などが実を結ぶ。実がなる。結実する。みなる。
書紀(720)仁徳四年二月(前田本訓)「即ち知る、五穀(いつつのたなつもの)(ミノラ)ずして百姓窮乏しからむことを」
努力などが報いられる。成果があがる。実を結ぶ。
椀久物語(1899)〈幸田露伴〉六「思はで造る其罪の果報が熟(ミノ)る因果同志」

み‐のり【実・稔】

〘名〙
① 穀物や草木が実を結ぶこと。結実。
浮世草子日本永代蔵(1688)五「自から稲に実(ミ)のりの房振よく」
② 努力などが報いられること。努力の成果。
普賢(1936)〈石川淳〉七「かくて夜、今十二時となって、みのりなく果てるこの一日の間には語るべき何事も起らず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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