実敵(読み)ジツガタキ

デジタル大辞泉 「実敵」の意味・読み・例文・類語

じつ‐がたき【実敵】

歌舞伎役柄の一。善人要素をもつ、二枚目を兼ねた敵役かたきやく。「伊賀越道中双六いがごえどうちゅうすごろく」の沢井股五郎など。

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精選版 日本国語大辞典 「実敵」の意味・読み・例文・類語

じつ‐かたき【実敵】

  1. 〘 名詞 〙 芝居で、敵役(かたきやく)一つ。二枚目の敵役で、悪人の中にあっても胸底には善人の要素を蔵しているもの。「義経千本桜」の梶原景時の類をさす。
    1. [初出の実例]「はて、じつ事或はじつかたきは名人なれども、此外にこなしがなひ、げにとはそりゃそうじゃ」(出典:評判記・野郎にぎりこぶし(1696)一)

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