胸底(読み)むなそこ

精選版 日本国語大辞典 「胸底」の意味・読み・例文・類語

むな‐そこ【胸底】

〘名〙 (「むなぞこ」とも) 心の奥底胸中心底(しんてい)
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「心底(ムナソコ)に沈んでゐた嬉しみ有難みが」

きょう‐てい【胸底】

〘名〙 心の最も深い奥底。心底。転じて、深い考え、思い。また、他人には明かさない心持
日蓮上人(1894)〈幸田露伴〉八「胸底(ケウテイ)深く是非するところありけるが」

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デジタル大辞泉 「胸底」の意味・読み・例文・類語

きょう‐てい【胸底】

心の奥底。胸の奥。「深く胸底に秘める」
[類語]胸裏胸中胸間胸奥きょうおう胸臆きょうおく肺腑はいふこころ心中心裏

むな‐そこ【胸底】

心の奥底。心底。きょうてい。「悲しみを胸底に秘める」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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