宣光寺
せんこうじ
[現在地名]磐田市見付
南に流れる中川の東岸、旧東海道の北側にある。珠玉山と号し、曹洞宗。本尊は十一面観音。開山は普済寺(現浜松市)一三派の一派、三河国豊川の妙厳寺(豊川稲荷)二五世大淵竜道であるが、開創年次は不詳。江戸時代には当寺の朱印高一六石は延命地蔵堂領として与えられ(旧高旧領取調帳など)、見付宿の町人・農民の信仰を集めていた。東海道の往還から当寺にいたる道は地蔵小路とよばれ、その道筋の町名は地蔵脇を略し、地脇町と称されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 