室伏高信(読み)ムロブセ コウシン

20世紀日本人名事典 「室伏高信」の解説

室伏 高信
ムロブセ コウシン

大正・昭和期の評論家,ジャーナリスト



生年
明治25(1892)年5月10日

没年
昭和45(1970)年6月28日

出生地
神奈川県

学歴〔年〕
明治大学法科中退

経歴
初期の新人会に属し、社会民衆党内合同派として活躍。二六新報、時事新報朝日新聞などの政治部記者を経て、第1次世界大戦後、「改造」の特派員として渡欧し寄稿した。昭和9年「日本評論」の主筆となり18年までつとめた。のち「新生主宰。社会主義全般に関心を抱くが、その一方で日本主義、ファシズムにも共鳴する面があった。そのため、戦後に公職追放される。この間、昭和5年と21年衆院選に立候補したが落選した。著書は「文明没落」「青年の書」「東洋の書」「人生逍遙―追放記」「美しい革命」などの他、「室伏高信全集」(全15巻 青年書房)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「室伏高信」の解説

室伏高信 むろぶせ-こうしん

1892-1970 大正-昭和時代の評論家。
明治25年5月10日生まれ。大正デモクラシー論者として活躍したが,昭和10年代は「日本評論」主幹をつとめ,ファシズム体制に同調した。戦後公職追放。昭和45年6月28日死去。78歳。神奈川県出身。明大中退。著作に「デモクラシー講話」「文明の没落」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「室伏高信」の解説

室伏 高信 (むろぶせ こうしん)

生年月日:1892年5月10日
大正時代;昭和時代の評論家
1970年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の室伏高信の言及

【日本評論】より

…菊判。主幹は43年まで室伏高信。阿部知二〈風雪〉などの問題作を掲載した。…

※「室伏高信」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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