宮口しづえ(読み)ミヤグチシヅエ

デジタル大辞泉 「宮口しづえ」の意味・読み・例文・類語

みやぐち‐しづえ【宮口しづえ】

[1907~1994]児童文学作家。長野の生まれ。木曽きそ馬籠まごめの小学校教師を経て、同地島崎藤村全集編纂室に勤務作品童話集ミノスケのスキー帽」のほか、「ゲンと不動明王」「箱火ばちのおじいさん」など。「宮口しづえ童話全集」で赤い鳥文学賞受賞。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

20世紀日本人名事典 「宮口しづえ」の解説

宮口 しづえ
ミヤグチ シヅエ

昭和・平成期の児童文学作家 信州児童文学会名誉会長。



生年
明治40(1907)年9月2日

没年
平成6(1994)年7月5日

出生地
長野県北佐久郡小諸町(現・小諸市)

学歴〔年〕
松本女子師範〔昭和2年〕卒

主な受賞名〔年〕
日本児童文学者協会新人賞〔昭和32年〕「ミノスケのスキー帽」,小川未明文学賞奨励賞〔昭和33年〕「ゲン不動明王」,野間児童文芸賞推奨作品賞(第12回)〔昭和49年〕「箱火ばちのおじいさん」,赤い鳥文学賞(第10回)〔昭和55年〕「宮口しづえ童話全集」

経歴
昭和32年短編童話集「ミノスケのスキー帽」を処女出版し、日本児童文学者協会新人賞を受賞。以後、長編「ゲンと不動明王」「山の終バス」「ゲンとイズミ」の3部作を発表。46〜53年信州児童文学会長を務めた。他の作品に「箱火ばちのおじいさん」「山の終バス」「宮口しづえ童話全集」(全8巻)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宮口しづえ」の意味・わかりやすい解説

宮口しづえ
みやぐちしずえ
(1907―1994)

児童文学者、長野県小諸(こもろ)に生まれる。松本女子師範学校卒業。教師として木曽(きそ)・馬籠(まごめ)に赴任、同地に永住。処女出版童話集『ミノスケのスキー帽』(1957)以来、山村の子供を描いた風土色豊かな作が多く、代表作は『ゲンと不動明王』(1958。小川未明文学賞受賞)を第一部とする長編三部作。『宮口しづえ童話全集』全八巻(1979。赤い鳥文学賞受賞)がある。

[関 英雄

『『宮口しづえ童話全集』全八巻(1979・筑摩書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宮口しづえ」の解説

宮口しづえ みやぐち-しづえ

1907-1994 昭和後期-平成時代の児童文学作家。
明治40年9月2日生まれ。昭和2年長野県木曾馬籠(まごめ)の小学校教師となり,戦後は同地の島崎藤村全集編纂室につとめる。33年「ゲンと不動明王」で山村の子供たちを愛情をこめてえがく。55年「宮口しづえ童話全集」で赤い鳥文学賞。平成6年7月5日死去。86歳。長野県出身。松本女子師範卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「宮口しづえ」の解説

宮口 しづえ (みやぐち しづえ)

生年月日:1907年9月2日
昭和時代;平成時代の児童文学作家。信州児童文学会長
1994年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android