宮本正尊(読み)ミヤモト ショウソン

20世紀日本人名事典 「宮本正尊」の解説

宮本 正尊
ミヤモト ショウソン

大正・昭和期の仏教学者 東京大学名誉教授



生年
明治26(1893)年10月1日

没年
昭和58(1983)年11月30日

出生地
新潟県

別名
号=香雪

学歴〔年〕
大谷大学〔大正7年〕卒,東京帝国大学大学院印度哲学修了,オックスフォード大学

学位〔年〕
文学博士〔昭和17年〕

主な受賞名〔年〕
紫綬褒章〔昭和34年〕,勲二等瑞宝章〔昭和41年〕

経歴
東本願寺の末寺長男に生まれ一度は医師を志したが、その後宗教哲学へ目を向ける。東大教授の傍ら日本印度学仏教学会の初代理事長に就任。昭和29年に東大退官後は早大駒沢大教授、学術会議会員を歴任。専門は中道思想で昭和38年にはこのテーマで講書始進講者に選ばれた。著書に「根本中と空」「大乗と小乗」「中道思想及びその発達」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宮本正尊」の意味・わかりやすい解説

宮本正尊
みやもとしょうそん
(1893―1983)

仏教学者。明治26年10月1日新潟県に生まれる。大谷大学、東京帝国大学文学部印度(インド)哲学梵(ぼん)文学科卒業。1924~1928年(大正13~昭和3)オックスフォード大学に留学して哲学博士を受ける。帰国後ただちに東大文学部助教授、のち同教授、同名誉教授。退官後は早稲田(わせだ)大学教授、駒沢(こまざわ)・東洋大学教授を兼任した。1951年(昭和26)に日本印度学仏教学会を創立、理事長を30余年間務めて、会員数2000余の学会に育て上げ、1983年に名誉理事長。1966年に勲二等瑞宝(ずいほう)章を受ける。主著『中道思想およびその発達』(1944・法蔵館)をはじめ大著5冊ほか。生涯にわたり中道を説き、実践した。

[三枝充悳 2017年10月19日]

『『宮本正尊博士仏教学論集 仏教学の根本問題』(1985・春秋社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宮本正尊」の解説

宮本正尊 みやもと-しょうそん

1893-1983 大正-昭和時代の仏教学者。
明治26年10月1日生まれ。オックスフォード大に留学し,昭和17年母校東京帝大の教授となる。のち駒沢大などの教授。26年日本印度学仏教学会を創立し,三十余年理事長をつとめた。昭和58年11月30日死去。90歳。新潟県出身。著作に「中道思想及びその発達」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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