宮津博(読み)みやつ ひろし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宮津博」の解説

宮津博 みやつ-ひろし

1911-1998 昭和-平成時代の劇作家,演出家。
明治44年3月22日生まれ。昭和3年東京童話劇協会(のち劇団東童)の創立にくわわり,主宰。「ピーター・パン」「青い鳥」などの翻訳劇ほか,宮沢賢治の「風の又三郎」や坪田譲治の「お化けの世界」などを劇化,上演した。平成10年7月21日死去。87歳。兵庫県出身。本名は西島錦三。戯曲に「春のサーカス」「第一突堤」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の宮津博の言及

【児童劇】より

…大正期から昭和初期にかけての小山内(おさない)薫,久保田万太郎らの劇作活動,また坪内逍遥による児童演劇論の展開は,児童劇に大きな活性を与えた。1928年,宮津博(1911‐ )らによって創立された〈劇団東童〉は,児童の役は児童によって演じられるべきだとして,児童演劇のリアリズム追求を試み,昭和前期の代表的劇団として多くの名作を残した。このほかにも東童式の子ども俳優の児童劇団がいくつもあらわれたが,戦後まもなく消え去り,現在では,ほとんどの児童劇が大人の俳優によって公演されている。…

※「宮津博」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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