青い鳥(読み)あおいとり(英語表記)L'Oiseau bleu

日本大百科全書(ニッポニカ)「青い鳥」の解説

青い鳥
あおいとり
L'Oiseau bleu

ベルギー劇作家メーテルリンク童話劇。6幕12場。1908年、モスクワ芸術座初演。貧しい木こりの子チルチル、ミチル兄妹がクリスマスの夜にみた夢のなかで妖精(ようせい)に病気の娘のために探すようにいわれ、「思い出」「夜」「未来」などの国々を旅しても、みいだすことができなかった青い鳥が、目覚めると部屋の鳥籠(とりかご)の中にいた、というもの。作者象徴主義脱却後の作品であるが、人間の幸福は日常生活のなかの精神的な高み、たとえば愛のなかに隠れているという主題は、初期神秘思想から一貫している。「青」はノバーリスの『青い花』(1802)に想を得て非在の理想を表す。フランス語圏より英語圏で評価が高く、続編に『婚約』(1918初演)がある。なお、日本では1920年(大正9)新劇協会によって初演された。

[遠山博雄]

『堀口大学訳『青い鳥』(新潮文庫)』

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精選版 日本国語大辞典「青い鳥」の解説

あおいとり あをいとり【青い鳥】

[1] (原題L'Oiseau Bleu) 童話劇。六幕一二場。ベルギーの作家、メーテルリンク作。一九〇八年初演。チルチルとミチルが、幸福の象徴、青い鳥を探し求めて旅をし、最後に、わが家の炉辺で見つけるという筋。本邦初演は大正九年(一九二〇)。
[2] 〘名〙 ((一)から転じて) 幸福。幸福は身近にあること。また、希望などの意。
※妄想(1911)〈森鴎外〉「青(アヲ)い鳥(トリ)を夢の中に尋ねてゐるのである」

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百科事典マイペディア「青い鳥」の解説

青い鳥【あおいとり】

メーテルリンクの童話劇。《L'Oiseau bleu》。6幕。1908年モスクワ芸術座初演。クリスマス前夜,チルチルとミチルの兄妹は,幸せの使いである青い鳥を求め,妖精に導かれて思い出の国,幸福の園,未来の国などをめぐるが,どこにも見つからず,目がさめてみると,枕元の鳥かごに青い鳥がいた。幸福は身近にあることを寓意した幻想的な童話劇で,広く読まれ上演されている。
→関連項目水谷八重子

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デジタル大辞泉プラス「青い鳥」の解説

青い鳥〔劇団〕

日本の劇団。1974年、木野花、芹川藍ら女性ばかりの6人により結成。役者全員による集団創作・演出で舞台を作り上げるユニークな手法で注目を集める。集団創作時の筆名は、“一同!”の挨拶から命名した市堂令(いちどうれい)。代表作に「夏の思い出」「青い実をたべた」など。1993年以降は全員創作にこだわらず、ユニット公演などさまざまな創作スタイルで活動を続けている。

青い鳥〔2008年:日本映画〕

2008年公開の日本映画。監督:中西健二、原作重松清脚本:飯田健三郎、長谷川康夫。出演:阿部寛、本郷奏多、太賀、鈴木達也、荒井萌、篠原愛実、河神将平ほか。第63回毎日映画コンクール男優主演賞(阿部寛)受賞

青い鳥〔1997年:TBSドラマ〕

日本のテレビドラマ。放映はTBS系列(1997年10月~12月)。全11回。脚本:野沢尚。音楽:S.E.N.S.。出演:豊川悦司夏川結衣、佐野史郎、永作博美ほか。純愛もの。

青い鳥〔ゴスペラーズ〕

日本のポピュラー音楽。歌は男性J-POPグループ、ゴスペラーズ。2008年発売。作詞:安岡優、作曲:北山陽一。同年公開の映画「うた魂♪」の主題歌

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「青い鳥」の解説

青い鳥
あおいとり
L'Oiseau bleu

ベルギーの劇作家 M.メーテルランクの夢幻的童話劇。5幕 10場。 1908年モスクワ芸術座で初演,翌年刊。チルチル Tyltylとミチル Mytylの兄妹は,クリスマス・イブに夢を見,妖精に導かれて幸福の象徴「青い鳥」を求めて幻想的世界をさまよい歩く。幸福は外部にではなく,みずからの心のに宿るとするモラル骨子とし,作者の夢とがみごとに融合した傑作

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デジタル大辞泉「青い鳥」の解説

あおいとり〔あをいとり〕【青い鳥】

《原題、〈フランス〉L'Oiseau Bleuメーテルリンク作の戯曲。1908年初演。翌1909年刊。チルチルとミチルの兄妹が、幸福の象徴「青い鳥」を妖精に導かれて探し歩き、最後にわが家で見つけるという童話劇。
身近にありながら気がつかない幸福。また、希望。「青い鳥をさがす」

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旺文社世界史事典 三訂版「青い鳥」の解説

青い鳥
あおいとり
L'Oiseau bleu

ベルギーの詩人メーテルリンクの童話劇
1908年初演。チルチルとミチルが青い鳥(幸福の象徴)をさがし求める童話劇の形をとって,社会風刺をした象徴派の傑作。

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