20世紀日本人名事典 「宮脇俊三」の解説
宮脇 俊三
ミヤワキ シュンゾウ
- 生年
- 大正15(1926)年12月9日
- 没年
- 平成15(2003)年2月26日
- 出生地
- 埼玉県川越市
- 出身地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 東京大学文学部西洋史学科〔昭和26年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日本ノンフィクション賞(第5回)〔昭和53年〕「時刻表2万キロ」,新評賞(第9回)〔昭和54年〕「時刻表2万キロ」,交通図書賞〔昭和55年〕「時刻表昭和史」,泉鏡花文学賞(第13回)〔昭和60年〕「殺意の風景」,交通文化賞〔昭和60年〕,JTB紀行文学大賞(第1回)「韓国・サハリン鉄道紀行」,菊池寛賞(第47回)〔平成11年〕
- 経歴
- 昭和26年中央公論社に入社。第二出版部長、「中央公論」編集長、「婦人公論」編集長、編集局長、開発室長、常務を歴任。編集者として北杜夫「どくとるマンボウ航海記」、「世界の歴史」(全16巻)、「日本の歴史」(全26巻)、「中公新書」などを手がけた。大の鉄道ファンで52年国鉄全線を踏破。53年退職して文筆活動に入り、踏破記録をまとめた「時刻表2万キロ」はベストセラーとなった。以後、「汽車旅12カ月」「終着駅は始発駅」「台湾鉄路千公里」「シベリア鉄道9400キロ」「中国火車旅行」「昭和八年 渋谷驛」「鉄道廃線跡を歩く」など数多くの著作を発表、鉄道紀行文を文芸ジャンルとして確立した。また小説や歴史紀行も手がけ、60年推理小説集「殺意の風景」で泉鏡花文学賞を受賞した。他の著作に「時刻表昭和史」「韓国・サハリン鉄道紀行」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報