家永豊吉(読み)イエナガ トヨキチ

20世紀日本人名事典 「家永豊吉」の解説

家永 豊吉
イエナガ トヨキチ

明治〜昭和期の法学者 慶応義塾大学教授



生年
文久2年10月15日(1862年)

没年
昭和11(1936)年12月29日

出身地
筑後国(福岡県)

学歴〔年〕
同志社

学位〔年〕
法学博士

経歴
熊本洋学校、京都の同志社に学ぶ。ジェーンズから洗礼を受け熊本バンドに加わった。米国に留学後、明治23年東京専門学校(現・早稲田大学)講師となる。25年松本英子と結婚するが、のち離婚。慶応義塾大学教授、高等商業(現・一橋大学)教授を務め、再び渡米、シカゴ大学、コロンビア大学で教鞭を執り、日本人講師として名声を得る。のち米国各地を巡回講演し、雄弁家としても内外に知られ、新渡戸稲造らとも親交があった。老後引退して釣りを楽しみとしたが、昭和11年12月ニューヨーク州オネイダ湖で釣りをしていた時、氷中に落ち溺死した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「家永豊吉」の解説

家永豊吉 いえなが-とよきち

1862-1936 明治-昭和時代前期の法学者。
文久2年10月15日生まれ。熊本洋学校,同志社にまなぶ。ジェーンズから受洗し熊本バンドにくわわる。アメリカに留学後,明治23年東京専門学校(現早大)講師となる。25年松本英子と結婚,のち離婚。慶大,高等商業(現一橋大)の教授をつとめ,ふたたび渡米,コロンビア大でおしえた。昭和11年12月29日,アメリカで事故死。75歳。筑後(ちくご)(福岡県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android