富加(読み)とみか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「富加」の意味・わかりやすい解説

富加(町)
とみか

岐阜県中南部加茂郡(かもぐん)にある町。1954年(昭和29)富田、加治田の2村が合併、富加村を設置、1974年町制施行。関市、美濃(みの)加茂市の間に位置する。長良川鉄道(ながらがわてつどう)が通じ、東海環状自動車道富加関インターチェンジがある。農業ではイチゴの栽培でも知られる。関市に接する町の西部では、同市の影響で刃物の下請生産が行われる。役場付近にある地名羽生(はにゅう)の古名は半布里(はぶり)で、702年(大宝2)の加毛(かも)郡半布里戸籍の断簡が、奈良の正倉院に保存される。清水寺(きよみずでら)の木造十一面観音坐像(ざぞう)は国指定重要文化財。1995年(平成7)郷土資料館が開館した。面積16.82平方キロメートル、人口5626(2020)。

[上島正徳]

『『富加町史』全2巻(1975、1980・富加町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「富加」の意味・わかりやすい解説

富加[町] (とみか)

岐阜県中南部,加茂郡の町。1974年町制。人口5516(2010)。関市と美濃加茂市にはさまれた町で,北部の丘陵地帯と長良川支流の津保川川浦川が形成した南部の低地帯からなる。1965年ころまで人口流出が続いたが,近年宅地化が進んでいる。農業が主産業で,米作に野菜栽培,畜産を組み合わせた都市近郊型農業が行われる。西部にある清水寺の木造十一面観音座像は重要文化財に指定されている。長良川鉄道線が通じる。
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百科事典マイペディア 「富加」の意味・わかりやすい解説

富加[町]【とみか】

岐阜県南部,加茂郡の町。美濃加茂,関両市にはさまれる。米作とイチゴ栽培のほか,大規模な畜産を営む。長良川鉄道が通じる。16.82km2。5516人(2010)。

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