富士重工業(読み)ふじじゅうこうぎょう

百科事典マイペディア 「富士重工業」の意味・わかりやすい解説

富士重工業[株]【ふじじゅうこうぎょう】

元日産系で現在はGM系列の自動車メーカー。旧中島飛行機。1917年中島知久平が群馬県に航空機の研究所を創設。1931年中島飛行機を設立中島コンツェルンの中核会社として日本の代表的な総合航空機メーカーとなった。第2次大戦後の1945年富士産業に改称したが,1950年財閥解体政策により12社に分割。1953年第二会社5社の共同出資により,富士重工業を設立。1968年日産自動車と業務提携を締結。1999年,GMと資本・業務提携。〈スバル〉を商標とした軽四輪自動車では大手。〈レガシィ〉などワゴン型の四輪駆動車に強い。2003年,サーブ社との共同開発および販売協力に合意。2005年10月GMとの提携関係を解消,トヨタ自動車筆頭株主になる。本社東京,工場太田,埼玉ほか。2011年資本金1537億円,2011年3月期売上高1兆5805億円。売上構成(%)は,自動車92,産業機器2,航空宇宙5,その他1。海外売上比率70%。
→関連項目ゼネラル・モーターズ[会社]

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「富士重工業」の意味・わかりやすい解説

富士重工業
ふじじゅうこうぎょう

自動車や航空機などの日本の重工機械メーカーの旧名称。1917年(大正6)設立の飛行機研究所(のちの中島飛行機)が前身。1953年(昭和28)に富士重工業となる。自動車ブランドとして「スバル」のほか、「レガシィ」「インプレッサ」などを年間約100万台生産していたが、創業100周年にあたる2017年(平成29)に、社名を「株式会社SUBARU(スバル)」に変更した。

[矢野 武 2018年5月21日]

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「富士重工業」の解説

富士重工業

正式社名「富士重工業株式会社」。英文社名「Fuji Heavy Industries Ltd.」。輸送用機器製造業。昭和28年(1953)設立。本社は東京都新宿区西新宿。トヨタ自動車系の自動車会社。前身は第2次大戦時の代表的な航空機会社である「中島飛行機株式会社」。軽自動車や4駆車で「スバル」展開。産業機器・航空宇宙関連機器も手がける。東京証券取引所第1部上場。証券コード7270。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

世界大百科事典(旧版)内の富士重工業の言及

【中島飛行機[株]】より

… 終戦後の同年8月,中島飛行機(株)は民営に改組されるとともに,富士産業(株)と改称したが,46年8月持株会社に指定され,持株は処分されて,富士産業自身も50年8月12社に分割された。のちの富士重工業(株)はこのうちの5社が合併したもの,プリンス自動車工業(株)はこのうちの1社(富士精密工業)が改称したものである。プリンスは65年日産自動車(株)に合併された。…

※「富士重工業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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