改訂新版 世界大百科事典 「富川吟雪」の意味・わかりやすい解説
富川吟雪 (とみかわぎんせつ)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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生没年未詳。江戸中期の浮世絵師、草双紙(くさぞうし)(黒本・青本)作者。別名房信(ふさのぶ)。俗称は山本九左衛門といい、江戸大伝馬(おおてんま)町の絵草紙問屋の主であり、家業が衰えて絵師に転じたというが確かではない。1772年(安永1)から吟雪に号をかえる。作品は1760年(宝暦10)から77年まで総数280種以上で、そのほとんどは自画作である。内容は多様で、曽我(そが)物の『大磯虎車塚物語(おおいそのとらくるまづかものがたり)』、当世的な滑稽(こっけい)な主人公の『うき世楽助一盃夢(よらくすけいっぱいのゆめ)』、童話を脚色した『桃太郎柿太郎勇力競(ゆうりきくらべ)』、情話風の『風流邯鄲浮世栄花枕(うきよえいがまくら)』など各種にわたり、後の黄表紙(きびょうし)に多く影響した。近世中期の子供の読み物作者の典型である。
[小池正胤]
春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...