発源地よりも暖かい地表面に移動した気団。冷気団ともいう。下層から暖められるのでしだいに不安定となり上下の対流がおこり、積雲系の雲を生じる。陸地では乾燥しているので発達せずに積雲程度の雲が現れるだけであるが、海洋上では水蒸気の十分な補給を受け積乱雲にまで発達し雨や雪を降らせる。
シベリア気団は代表的な寒気団で、大陸性の乾燥した気団が日本海を吹き渡るときに、対馬暖流(つしまだんりゅう)が流れている日本海から大量の水蒸気が供給される。この湿った空気が日本列島中央部を走る山脈(脊梁(せきりょう)山脈)にぶつかると、上昇気流となって積乱雲が発生し、日本海側の地方に世界的にみても大量の雪を降らせる。
なお、これとは別に、隣接の気団に対して相対的に冷たい気団をさすこともある。
[饒村 曜]
…前者の場合は対流性の天候が現れ,後者の場合は大気の成層は安定で,降水現象は霧雨や霧が多い。ベルジェロンは気団の温度に関係なく,気団自体より高温度の表面を流れる気団を寒気団(k),気団より低温度の表面を流れる気団を暖気団(w)と区別する分類を加えた。これにより,気団の鉛直安定性,下からの変質の型,気団内の天気の型が区別できる。…
※「寒気団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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