寛徳(読み)かんとく

精選版 日本国語大辞典 「寛徳」の意味・読み・例文・類語

かん‐とく クヮン‥【寛徳】

[1] 〘名〙 寛大な徳。広い心。
信長記(1622)一上「抜関斎は寛徳(クントク)ふかき人にて」
[2] 平安後期、後朱雀・後冷泉両天皇の代の年号長久五年(一〇四四)一一月二四日干害と疫病により改元。寛徳二年一月以降は後冷泉天皇。寛徳三年四月一四日永承(えいしょう)と改元。関白藤原頼道の時代。出典は「後漢書」の「上下歓欣、人懐寛徳

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デジタル大辞泉 「寛徳」の意味・読み・例文・類語

かんとく〔クワントク〕【寛徳】

平安後期、後朱雀ごすざく天皇後冷泉ごれいぜい天皇の時の年号。1044年11月24日~1046年4月14日。

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日本の元号がわかる事典 「寛徳」の解説

かんとく【寛徳】

日本の元号(年号)。平安時代の1044年から1046年まで、後朱雀(ごすざく)天皇、後冷泉(ごれいぜい)天皇の代の元号。前元号は長久(ちょうきゅう)。次元号は永承(えいしょう)。1044年(長久5)11月24日改元。疾疫旱魃(かんばつ)の災危を断ち切るために行われた(災異改元)。『後漢書(ごかんじょ)』を出典とする命名。1045年(寛徳2)1月16日、病により後朱雀天皇は後冷泉天皇に譲位、2日後の18日に崩御した。

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