寺川村(読み)てらがわむら

日本歴史地名大系 「寺川村」の解説

寺川村
てらがわむら

[現在地名]本川村寺川

吉野川の最上流地域に位置する山間の村。北から西にかけては伊予国で、かめもりをはじめとする高山が連なり、集落標高約八〇〇メートルの高位にある。宝永三年(一七〇六)の「本川郷風土記(南路志)によれば東西三里南北三里で、「惣体土地黒、東向東下之所也」とある。

慶長一六年(一六一一)の寺川村検地帳では四筆が登録され、うち三筆は山畠で「ゐ」とも記される。トイヤシキに地積一〇代の「寺川土居」が記されるが、荒廃している。「道番庄屋根居」(県立図書館保管)は寺川・越裏門えりもん両村の名本山ノ内氏について次のように述べる。


寺川村
てらがわむら

[現在地名]大東市寺川・寺川一―五丁目

野崎のざき村の南につながり、集落の中央を東高野街道が通る。村の東部は生駒山地で、堂山どうやま古墳群がある。西には深野ふこの池が干拓されてできた深野深野南ふこのみなみ新田が広がる。讃良さらら郡に属する。紫雲山蓮光寺略縁起(十林寺蔵)によれば、昔、この辺りの川原堂という所に蓮光れんこう寺という古刹があったが、兵火で焼失、大和郡山藩の本多氏が礎石を取払って田畑としたのを里人が惜しみ、その里を寺川と名付けたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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