日本歴史地名大系 「寿楽寺」の解説 寿楽寺じゆらくじ 岐阜県:吉城郡古川町太江村寿楽寺[現在地名]古川町太江 左近太江(たいえ)川右岸の扇状地扇端にあり、南光山と号し、曹洞宗。本尊薬師如来。「斐太後風土記」によれば、開基不詳、元禄年中(一六八八―一七〇四)高山素玄(そげん)寺八世古林道宣の中興で、もと杉崎(すぎさき)村にあって宮谷(きゆうこく)寺の塔頭であったという。寺宝に五一〇巻の紙本墨書大般若経があり、県指定重要文化財。「飛州志」によれば、大般若経は大治五年(一一三〇)から保元四年(一一五九)に写書されたもので、「又大永天文天正ノ年号ヲ誌セシ所アリ、是ハ後書ニハ非ズシテ、後人猥リニ州内ノ説話ヲ巻末ノ余紙ニ誌スモノト見エタリ」とあり、貴重な史料となっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報