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小丸山城 こまるやまじょう

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日本の城がわかる事典の解説

こまるやまじょう【小丸山城】

石川県七尾市にあった平山城(ひらやまじろ)。北側に七尾湾を望み、東西を御祓川に囲まれた丘陵地帯にあった城である。1581年(天正9)、織田信長の命により能登国の領主として越前国府中城(福井県越前市)から入封した前田利家は、七尾城(七尾市)を居城とした。しかし、高所にあり防御に優れた山城の七尾城は、平時の能登経営には不便なことから、翌1582年(天正10)、七尾港に近く交通の便のよい所口(ところぐち)村に、新たな居城を築いた。これが小丸山城である。城は標高約22mの小丸山に築かれた梯郭式の城郭で、その築城にともなって、城の防備を強化するため、周囲に29の寺院(山の寺寺院群とよばれる)が建立された。しかし利家は、1583年(天正11)に柴田勝家・佐々成政を下した羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)により加賀2郡を加増され、金沢城(金沢市)に移る。小丸山城には利家の兄安勝が入城、その後、利家二男の利政、安勝の子利好などが城主をつとめた。1615年(元和1)の一国一城令により、小丸山城は廃城となった。城跡は1920年(大正9)に小丸山公園として整備され、現在、ソメイヨシノ、シダレザクラなどの桜の名所となっている。園内には土塁や堀切の遺構が残っている。本丸跡の第一公園には櫓(やぐら)跡(巽櫓、坤櫓)がある。天性丸跡は第二公園に、宮丸跡は愛宕山相撲場のある愛宕山になっている。JR七尾線七尾駅から徒歩約10分。または同駅からバスで小丸山公園下下車すぐ。

出典|講談社
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世界大百科事典内の小丸山城の言及

【七尾[市]】より

…古代には能登国の国府,国分寺が置かれ,室町時代に守護畠山氏が七尾城を築き,天文年間(1532‐55)にはその城下に多くの家がたち並んだという。近世には七尾は所口(ところぐち)町(所口)と呼ばれ,1581年(天正9)七尾城に入った前田利家は翌年小丸山城を築いて城下町の経営をはかった。七尾港は天然の良港として知られ,江戸時代は北前船でにぎわうとともに幕末には加賀藩の海軍の根拠地となり,1862年(文久2)七尾軍艦所が設けられた。…

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