小児成人病(読み)しょうにせいじんびょう

百科事典マイペディアの解説

小児成人病【しょうにせいじんびょう】

ふつうは中年以降にみられる成人病(生活習慣病)が,子どもの時期から始まっているもの。動脈硬化糖尿病高血圧,消化性潰瘍などや,その原因となる肥満,コレステロール血糖値の上昇などが子どもにも広がっている。 文部省の学校保健調査によると,肥満傾向にある小・中学生の割合が1970年代末から20年間で3倍に増えている。こうした背景には,食事の西洋化やグルメ志向,高カロリーのファーストフードの普及,塾通いやテレビ・ゲームによる運動不足,学校や家庭でのストレスなど,成人病の原因となるライフスタイルが子どもに定着したことがあげられる。 子どものときに増えた脂肪細胞は成人になっても数が減らず,肥満児の6〜8割は成人肥満に移行する。肥満は成人病の大きな原因となるため,子どものうちに正常な体重に戻すことが重要である。このため,1990年に厚生省は研究班を設置して,保健所に肥満予防教室の実施を呼びかけた。このうち,大阪府守口市の守口保健所では,夏休みを中心に〈スリム,シェイプアップ,スマイル〉をテーマとした〈子ども3Sスクール〉を開催して,体脂肪率の測定や栄養士の講義,運動の指導などを行っている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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