精選版 日本国語大辞典 「成人病」の意味・読み・例文・類語
せいじん‐びょう ‥ビャウ【成人病】
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第二次世界大戦後の日本に生まれた独自の用語で、欧米にはこれに相当するものはない。1956年(昭和31)、厚生省(現、厚生労働省)が「成人病予防対策連絡協議会」において、脳卒中(脳血管疾患)、癌(がん)(悪性新生物)、心臓病(心疾患)など中年から老年期にかけて多発する重要疾患をさして「成人病」としたのが始まりとされている。さらに1971年、世界保健機関(WHO)が糖尿病を成人の重要疾患として取り上げて以来、公衆衛生活動としては糖尿病も成人病の一つに加えられた。しかし、死亡統計上は脳卒中、癌、心臓病の3疾患と高血圧性疾患、老衰(精神病を伴わないもの)などとされた。1997年(平成9)厚生省は公衆衛生審議会(現、厚生科学審議会)の提言を受け、成人病の呼称を生活習慣病と改めている。
明治以降、第二次世界大戦までをみると、死因順位の上位は肺炎、結核など感染性疾患によって占められていたが、戦後の公衆衛生の進展に伴い感染性疾患は急激に減少した。すなわち、1935年(昭和10)は感染性疾患が総死亡の43.4%に対し、成人病(生活習慣病)が24.7%であったが、1955年には20.4%対47.2%と逆転するに至った。政府が新たに「成人病」というカテゴリーをつくり、衛生行政の重点的な目標とした背景にはこうした事情があった。
[春日 齊]
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