小原直(読み)おはらなおし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小原直」の意味・わかりやすい解説

小原直
おはらなおし

[生]1877.10.1. 新潟
[没]1966.9.8. 東京
司法官政治家。東京帝国大学卒業後,東京地方裁判所判事,長崎控訴院検事長,大審院検事,司法次官,東京控訴院長などを歴任し,1934年岡田内閣の司法相となった。この間,二・二六事件で司法権擁護の立場から,北一輝,西田税ら民間人を軍法会議にかけることに反対した話は有名。 36年貴族院議員就任後,阿部内閣の内務相兼厚生相のほか,司法制度調査会委員などに就任。第2次世界大戦後は,第5次吉田内閣の法相,国家公安委員長,法制審議会委員などをつとめた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小原直」の解説

小原直 おばら-なおし

1877-1966 大正-昭和時代の司法官,政治家。
明治10年1月24日生まれ。司法省にはいり,東京地裁検事正,大審院次席検事などをへて,昭和9年岡田内閣の法相。14年阿部内閣の内相兼厚相。貴族院議員。戦後は公職追放解除後,第5次吉田内閣の法相となる。昭和41年9月8日死去。89歳。新潟県出身。東京帝大卒。旧姓田中

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