小川可進 おがわ-かしん
1786-1855 江戸時代後期の茶人,医師。
天明6年生まれ。医術を荻野元凱(げんがい)にまなび開業。50歳で煎茶(せんちゃ)に専念,合理的な煎法を工夫し,可進流(小川流)煎茶道をおこした。安政2年5月2日死去。70歳。京都出身。名は弘宣。別号に後楽堂。著作に「喫茶弁」。
【格言など】茶は渇を止むるに非ず,喫するなり。初碗,香を賞し,二碗,味を賞し,三碗,其の茶を賞す(「喫茶弁」)
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の小川可進の言及
【煎茶道】より
…38年一条忠香の召を受け,その庭前で煎茶を献じ,のち〈煎茶家元〉の染筆を下賜された。 これとほぼ同じころ,京都の御典医小川可進(1786‐1855)も,煎茶家として独立し活躍した。名は弘宜。…
※「小川可進」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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