デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小川吉太郎」の解説
小川吉太郎(3代) おがわ-きちたろう
天明5年生まれ。3代中村歌右衛門の門弟で,文化2年に3代小川吉太郎を襲名する。和事師で女方をかね,初代と同様に俏方(やつしがた)を得意とした。晩年は花車方(かしやがた)や親仁方(おやじがた)に転じた。嘉永(かえい)4年9月18日死去。67歳。初名は中村元三郎。俳名は梅山。屋号は加賀屋。
小川吉太郎(初代) おがわ-きちたろう
元文2年生まれ。寛延元年大坂竹田座で初舞台。若衆方より若立役(わかたちやく)となる。俏方(やつしがた)の名人といわれ,若殿役を得意とした。明和7年より大坂で10年間座本として興行した。安永10年2月19日死去。45歳。俳名は英子。屋号は堺屋。
小川吉太郎(2代) おがわ-きちたろう
宝暦10年生まれ。初代吉太郎の門弟で芸風をうけつぎ,天明8年大坂中山座で2代を襲名。俏方(やつしがた)を得意とした。寛政6年6月15日死去。35歳。初名は小川仙太郎。俳名は英子。屋号は富田屋。