小川鼎三(読み)オガワ テイゾウ

20世紀日本人名事典 「小川鼎三」の解説

小川 鼎三
オガワ テイゾウ

昭和期の解剖学者,医史学者 東京大学名誉教授;順天堂大学客員教授。



生年
明治34(1901)年4月14日

没年
昭和59(1984)年4月29日

出生地
大分県杵築市

旧姓(旧名)
井坂

学歴〔年〕
東京帝大医学部〔大正15年〕卒

学位〔年〕
医学博士〔昭和9年〕

主な受賞名〔年〕
日本学士院賞〔昭和26年〕「錐体外路系に関する共同研究」,毎日出版文化賞(第18回)〔昭和39年〕「医学の歴史」,勲二等瑞宝章〔昭和46年〕

経歴
東北帝大医学部で布施現之助に師事し、脳の解剖学を専攻。昭和3年東北帝大助教授、のち東京帝大医学部講師を兼任、12年米国ノースウェスタン大学、エール大学で研究に従事。14年東京帝大助教授を経て、19年同教授となり、37年退官、名誉教授。同年より順天堂大学教授。この間33年日本医史学会理事長を務めた。クジライルカの脳の構造や機能が人間とよく似ていることを解明し“クジラ博士”の異名を持つ一方、35年に日本雪男学術探検隊の隊長としてヒマラヤに乗り込み、“雪男”のものとみられる頭皮や骨などの資料を収集した。著書に「鯨の話」「脳の解剖学」「医学の歴史」「解体新書」「杉田玄白」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小川鼎三」の解説

小川鼎三 おがわ-ていぞう

1901-1984 昭和時代の解剖学者,医史学者。
明治34年4月14日生まれ。東北大助教授をへて母校東京帝大の助教授,昭和19年教授。のち順天堂大教授。脳の比較解剖学的研究や医学史研究で知られた。26年学士院賞。昭和59年4月29日死去。83歳。大分県出身。旧姓は井坂。著作に「脳の解剖学」「鯨の話」「医学の歴史」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「小川鼎三」の解説

小川 鼎三 (おがわ ていぞう)

生年月日:1901年4月14日
昭和時代の解剖学者;医史学者。東京大学教授
1984年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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