小枕(読み)コマクラ

デジタル大辞泉 「小枕」の意味・読み・例文・類語

こ‐まくら【小枕】

木枕の上にくくりつけて使う、もみ殻やそば殻を入れた細長い円筒形の袋。
女性日本髪を結うとき、まげを高くし、もとどりを締めやすいようにかもじの中に根として入れるもの。紙や木で作る。
日蓮宗で、祖師日蓮御命講に供える丸く細長いもち。小枕餅。

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精選版 日本国語大辞典 「小枕」の意味・読み・例文・類語

こ‐まくら【小枕】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 木枕の上にのせ、頭を受けるための、そばがら、籾(もみ)などを入れた細長い円筒形の袋。
    1. [初出の実例]「尻にこまくらをさせて、したたかにくわせた」(出典:咄本・八行整版本昨日は今日の物語(1624‐34頃))
  3. 婦人の結髪用具。かもじの根につけて自髪と結合する道具。
    1. [初出の実例]「こまくらとは女のかみに用るうつはものならずや」(出典:咄本・私可多咄(1671)五)
  4. 和船の帆装具の一種。桐の木で作った大きな数珠形のもの。これを帆柱の先端から船首へ張った筈緒(括り)に数珠のように多数を通し、帆と筈緒のすれ合いによる傷みを防ぐ。帆摺管(ほすりくだ)。〔船皆具之名并遣方(17C末)〕
  5. こまくらもち(小枕餠)」の略。
    1. [初出の実例]「小まくらを櫛がたに切る十四日」(出典:雑俳・柳多留‐八一(1824))

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