小林澄兄（読み）コバヤシ スミエ

20世紀日本人名事典

小林 澄兄
コバヤシ スミエ

大正・昭和期の教育学者 慶応義塾大学名誉教授。

生年

明治19(1886)年6月18日

没年

昭和46(1971)年7月14日

出生地

長野県上伊那郡東箕輪村(現・箕輪町)

別名

筆名=乳木

学歴〔年〕

慶応義塾大学部文学科〔明治43年〕卒

経歴

明治44年慶応義塾大学部予科教員兼普通部教員を務めたあと、大正3〜6年慶応義塾留学生となり、独・仏・スイスに学ぶ。6年から昭和27年まで慶大文学部教授として教育学、教育学史、教育史を担当。慶応幼稚舎・普通部の主任、文学部長などを歴任。27年名誉教授、同年武蔵工大教授に就任。この間、17年日本教育学会の創設に尽力し、戦後は小原国芳らと国際新教育協会を創設し、初代会長となった。著書に「労作教育思想史」「教育百科辞典」「日本勤労教育思想史」など多数。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

小林澄兄 こばやし-すみえ

1886－1971　大正-昭和時代の教育学者。
明治19年6月18日生まれ。ヨーロッパ留学後,大正9年母校慶大の教授。身体的・精神的な活動によって自立をめざす「労作教育」を教育の基本におき,実践につとめた。戦後は小原国芳らと国際新教育協会を設立。昭和46年7月14日死去。85歳。長野県出身。著作に「労作教育思想史」など。

出典　講談社