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労作教育 ろうさくきょういく Arbeitserziehung

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

労作教育
ろうさくきょういく
Arbeitserziehung

19世紀末から 20世紀にかけてドイツを中心に展開された教育観ないしはその教育実践運動。児童,生徒の身体的,精神的活動を中心に据えた教育活動で,狭義には身体的活動を中心とする手工的作業を重視する教育をいう。

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デジタル大辞泉の解説

ろうさく‐きょういく〔ラウサクケウイク〕【労作教育】

自発的、能動的な労作すなわち作業を中心原理として、児童・生徒の人間形成をめざす教育。19世紀末、ドイツを中心におこった労作学校運動に始まる。作業教育

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世界大百科事典 第2版の解説

ろうさくきょういく【労作教育】

狭義には園芸など手作業を中心とする身体的活動を通して行われる教育をいうが,一般には19世紀末以来ヨーロッパ〈新教育〉運動の一環としてドイツを中心に起こった労作学校Arbeitsschuleの教育を指す。旧来の主知主義的・受動的教育を基調とする学習学校Lernschuleに反対し,手工的労作を基本にあくまで児童生徒の自発的活動を重視する教育を実践した。この教育運動の有力な推進者であるG.ケルシェンシュタイナーは,労作教育を共同体や国家に貢献する人間形成のための重要な活動としてとらえ,手工的労作のみならず,自由な自己活動による精神的労作との協働を主張した。

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大辞林 第三版の解説

ろうさくきょういく【労作教育】

勤労や作業などの身体的活動を通じて人間形成を行おうとする教育。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

労作教育
ろうさくきょういく

19世紀の書物中心の観念的な教育に対し、能動的な生産作業体験を重んじ、とくに手工的活動を通して子供の知識と道徳性の統一的発達を目ざそうとする教育をいう。作業教育、勤労教育、労働教育とよばれることもある。労作は子供の興味・関心と結合されることが望ましいが、それだけでは遊びとの区別がつかず、労作が教育的価値をもつとはいえない。労作体験が知的・道徳的成熟の準備体験として意図的教育活動に組み込まれるときに、労作は教育的になりうる。
 労作教育の思想は、子供の自己活動を重視したルソー、ペスタロッチ、フレーベルに源流をもつ。ペスタロッチやフレーベルは、とくに手工的制作活動を通じて労作の喜びを子供に体験させ、それによって子供の活動的・全人的発達を目ざした。この自己活動の思想は、20世紀の産業構造の変化と新しい教育運動の流れのなかで、J・デューイ、G・ケルシェンシュタイナー、P・ブロンスキーBlonskij(1884―1941)らによって発展させられた。デューイは問題解決学習の方法としての作業を通して、経験的な現代社会の理解を重視し、ブロンスキーは社会主義的生産労働として労作教育を考えた。しかし、労作教育の思想は、ケルシェンシュタイナーにより体系的に展開される。彼は学校教育と生産労働を結合させることによって、有能な公民の育成を主張した。その際子供の意志を事柄の法則に無条件に従わせることによって、子供の心意の望ましい発達が達成されると考えている。その思想は過去に日本の教育界に大きな影響を与えたが、今日もその再評価が行われている。[田代尚弘]
『大谷光長著『ケルシェンシュタイナー――教育学序説』(1976・法律文化社)』

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世界大百科事典内の労作教育の言及

【ケルシェンシュタイナー】より

…さらに1918年から病死するまで,ミュンヘン大学の教授として教育学の理論的研究に専念した。教育理論史上に顕著な彼の主張は労作(作業)教育説と公民教育説である。彼は学校改革のモデルとして労作学校(作業学校)の創設を提起したが,単なる知識の伝達よりも,集団的な手仕事的作業を通しての技術的・精神的・道徳的諸能力の発達を重視した。…

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