改訂新版 世界大百科事典 「尹仁甫」の意味・わかりやすい解説 尹仁甫 (いんじんほ)Yun In-po 朝鮮,李朝前期における知日派の人物。生没年不詳。1419年の応永の外寇の直後,日本から無涯亮倪(むがいりようげい)が使節として朝鮮に渡ったときに通事として活躍した。のち,20年朝鮮の回礼使宋希璟(そうきけい)に従って来日,さらに43年ころまでしばしば来日した。彼が朝鮮に帰国してから提出した復命書は,当時の日本の国内事情を詳細に明らかにしたもので,とくにその室町幕府観などは幕府の実体をみごとに把握したものであって,朝鮮が日本に対する政策をきめる場合に大きな影響力をもった。執筆者:田中 健夫 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「尹仁甫」の解説 尹仁甫 いん-じんほ ?-? 朝鮮王朝の通詞(つうじ)。応永の外寇(がいこう)(1419)後,日本から無涯亮倪(むがい-りょうげい)が使節として朝鮮にわたったときに通訳をつとめる。応永27年回礼使宋希璟(そう-きけい)にしたがって初来日,嘉吉(かきつ)3年ごろまでしばしば日本をおとずれ,その国情や風習を朝鮮につたえた。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by