尾上辰之助(読み)オノエ タツノスケ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「尾上辰之助」の解説

尾上 辰之助(初代)
オノエ タツノスケ


職業
歌舞伎俳優 日本舞踊

肩書
藤間流5代目家元

本名
藤間 亨

別名
家元名(日舞)=藤間 勘右衛門(5代目)(フジマ カンエモン),前名=尾上 左近

屋号
音羽屋

生年月日
昭和21年 10月26日

出生地
東京都

学歴
暁星高卒

経歴
2代目尾上松緑の長男。昭和27年尾上左近の名で初舞台。尾上菊五郎劇団で活躍し、40年歌舞伎座「対面」の五郎で初代尾上辰之助と改名。20代前後から、尾上菊之助(のちの7代目尾上菊五郎)、市川新之助(のちの12代目市川団十郎)とともに“三之助ブーム”を呼び起こし、花形スターとなる。さわやかな口跡と切れ味のよい演技で若手のホープとして期待を集めた。50年藤間流家元・勘右衛門を継ぐ。新歌舞伎やシェークスピア劇などにも意欲的に出演。54年訪中歌舞伎、59年および60年の訪米歌舞伎に参加。時代物、世話物、舞踊のいずれもこなし、団十郎、菊五郎とともに歌舞伎界を支える存在として将来が嘱望されていたが、61年には肝硬変で8か月の闘病生活を送り、11月に復帰したものの、翌62年3月急死した。

所属団体
日本俳優協会(幹事),菊五郎劇団

受賞
芸術選奨新人賞〔昭和50年〕,真山青果賞〔昭和59年〕

没年月日
昭和62年 3月28日 (1987年)

家族
父=尾上 松緑(2代目),祖父=松本 幸四郎(7代目),息子=尾上 松緑(4代目),弟=藤間 勘左(日本舞踊家)

親族
伯父=市川 団十郎(11代目),松本 白鸚,中村 雀右衛門(4代目)

伝記
色いろ花骨牌(カルタ)新世紀の歌舞伎俳優たち伝統の美 歌舞伎―昇華された芸の世界 黒鉄 ヒロシ 著上村 以和於 著梅村 豊,大塚 清吾 写真(発行元 講談社三月書房立風書房 ’04’01’89発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「尾上辰之助」の解説

尾上 辰之助(1代目)
オノエ タツノスケ

昭和期の歌舞伎俳優,日本舞踊家 藤間流5代目家元。



生年
昭和21(1946)年10月26日

没年
昭和62(1987)年3月28日

出生地
東京

本名
藤間 亨

別名
家元名(日舞)=藤間 勘右衛門(5代目)(フジマ カンエモン),前名=尾上 左近

屋号
音羽屋

学歴〔年〕
暁星高校卒

主な受賞名〔年〕
芸術選奨新人賞〔昭和50年〕,真山青果賞〔昭和59年〕

経歴
2代目尾上松緑の長男。昭和27年尾上左近の名で初舞台、40年初代辰之助と改名。50年、藤間流家元・勘右衛門をつぐ。歌舞伎だけでなく、東西の芝居、芝居以外の分野に興味をもつ。54年訪中歌舞伎、59年および60年の訪米歌舞伎に参加。時代物、世話物、舞踊のいずれもこなし、団十郎、菊五郎とともに歌舞伎界を支える存在として将来が嘱望されていたが、61年には肝硬変で8か月の闘病生活を送り、11月に復帰したものの、翌62年3月急死した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「尾上辰之助」の解説

尾上辰之助(初代) おのえ-たつのすけ

1946-1987 昭和時代後期の歌舞伎役者,日本舞踊家。
昭和21年10月26日生まれ。2代尾上松緑の長男。昭和27年歌舞伎座で尾上左近の名で初舞台。尾上菊五郎劇団で活躍し,40年辰之助に改名。50年藤間流家元5代勘右衛門をつぐ。新歌舞伎やシェークスピア劇などにも意欲的に出演。51年芸術選奨新人賞。昭和62年3月28日死去。40歳。平成13年3代尾上松緑を追贈された。東京出身。暁星高卒。本名は藤間亨。屋号は音羽屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「尾上辰之助」の解説

尾上 辰之助(初代) (おのえ たつのすけ)

生年月日:1946年10月26日
昭和時代の歌舞伎役者;日本舞踊家
1987年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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