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屈光性 くっこうせいphototropism

翻訳|phototropism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

屈光性
くっこうせい
phototropism

日光や人工光などの光刺激による屈性で,光のくる方向へ向う正の屈性とその反対の負の屈性とがある。茎と葉は一般に正の屈光性 (向日性) を示し,根は負の屈光性 (背日性) を示す。ある種の菌類にみられる胞子嚢柄は正の屈光性,多くの苔類の仮根は負の屈光性を示す。屈光性はまた光の波長に関係があり,たとえばカラスムギの子葉鞘では 4650Å,菌類の Phycomycesの胞子嚢柄の場合は 4950Åが最も有効とされている。屈光性の仕組みは,オーキシンの細胞内分布とこれに対する細胞の感受性の相違で,正と負の屈性を生じると説明されている。

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デジタル大辞泉の解説

くっこう‐せい〔クツクワウ‐〕【屈光性】

植物が光の刺激に対し、一定の方向に屈曲して生長する性質。屈性の一つ。光の方向に曲がる正の屈光性は茎・葉で、その逆の負の屈光性は根でみられる。光屈性

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大辞林 第三版の解説

くっこうせい【屈光性】

植物体が光の刺激に対して起こす屈性。屈曲またはねじれが生じる。一般に茎や葉は正の屈光性(向日性)を示す。光ひかり屈性。 → 屈性

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

屈光性
くっこうせい

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世界大百科事典内の屈光性の言及

【屈性】より

…刺激方向への屈曲を正の屈性,刺激源から遠ざかろうとする屈曲を負の屈性とよぶ。屈曲運動は刺激源に面する側とその反対側での生長の差によっておこり,刺激の種類に応じて屈光性phototropism,屈地性geotropism,屈熱性thermotropismなどに分けられる。屈光性の存在は,すでに1880年にC.ダーウィンがイネの子葉鞘(しようしよう)での観察にもとづいて指摘している。…

※「屈光性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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