精選版 日本国語大辞典 「屋漏に愧じず」の意味・読み・例文・類語 おくろう【屋漏】 に 愧(は)じず 人が見ていない所でも恥ずかしい行ないをしないことにいう。[初出の実例]「一人の心の内に慊(こころよ)くして屋漏に愧ざるものなり」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉三)[その他の文献]〔詩経‐大雅〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
故事成語を知る辞典 「屋漏に愧じず」の解説 屋漏に恥じず だれにも見られていない所であっても、恥ずべき行いはしない、ということ。 [使用例] いわゆる屋漏に恥じざるの一義は最も恃たのむべきものにして、能よくその徳義を脩おさめて家内に恥ずることなく戸外に憚はばかる所なき者は[福沢諭吉*日本男子論|1888] [由来] 「詩経―大たい雅が・抑よく」の詩句から。「自室にいるときには、『屋漏に愧はじず(部屋の奥にまつった神様に恥ずかしくないようにふるまう)』という態度であれ」と、行動を戒めています。「屋漏」とは、古代の中国で、土地の神様をまつった場所のこと。主人の部屋の西北の隅です。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報