…江戸時代に木曾代官を世襲した名族。中世末の木曾領主木曾義昌の重臣であった山村道祐(良候(たかとき))が,徳川家康の信任を得て木曾代官に挙用されるのは1600年(慶長5)の関ヶ原の戦直後である。02年道祐の死後父の遺跡を継いだ良勝がはじめて甚兵衛を名のり,幕末の山村良祺に至るまで甚兵衛を通称した。甚兵衛管地の木曾は1615年(元和1)に尾張の徳川義直に封与されたが,そのとき甚兵衛良勝は義直に転属したため,以後は事実上の木曾代官として最後まで福島の居館にとどまった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」