丹誠(読み)タンセイ

デジタル大辞泉 「丹誠」の意味・読み・例文・類語

たん‐せい【丹誠/丹精】

[名](スル)《古くは「たんぜい」とも》
(丹誠)飾りけや偽りのない心。まごころ誠意丹心赤心。「―を尽くす」「―を込める」
心を込めて物事をすること。「母の―になる手料理」「―して盆栽を育てる」

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精選版 日本国語大辞典 「丹誠」の意味・読み・例文・類語

たん‐せい【丹誠・丹精】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「たんぜい」か )
  2. うそいつわりのない誠実な心。まごころ。赤誠。丹心。
    1. [初出の実例]「日与月与丹誠尽、覆瓫今見堯日寛」(出典:性霊集‐三(835頃)奉謝恩賜百屯綿兼七言詩詩)
    2. 「謹でふしおがませ給へば、丹誠(タンセイ)、神にや通じけん」(出典信長記(1622)一上)
    3. [その他の文献]〔魏志‐陳思王植伝〕
  3. ( 形動 ) ( ━する ) まごころをこめて物事をすること。心を尽くして丁寧にするさま。また、心をこめてしあげたり育てたりしたものごと。
    1. [初出の実例]「紀平次が千辛万苦におもひ比れば数ならず。その丹誠(タンセイ)のかひありて」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)残)
    2. 「私は父から家庭農園のひと畝(うね)を分けてもらい、落花生茄子を丹精していた」(出典:父の詫び状(1978)〈向田邦子〉わが拾遺集)
    3. [その他の文献]〔隋書‐北狄伝〕

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普及版 字通 「丹誠」の読み・字形・画数・意味

【丹誠】たんせい

誠心。〔三国志、魏、陳思王植伝〕(上親戚を存問するを求む)出でては蓋に從ひ、入りては輦轂(れんこく)に侍し、問に承答し、左右に拾(しふゐ)するは、乃ち臣の丹至願にして、想を離れざるなり。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「丹誠」の解説

たんせい【丹誠】

大分日本酒。酒名は「丹誠込めて酒造りをする」という思いを込めて命名大吟醸酒、純米酒、本醸造酒などがある。原料米は山田錦など。仕込み水は祖母傾(そぼかたむき)山系の伏流水。蔵元の「丹誠酒類」は昭和46年(1971)地元の酒造会社3社が合併し設立。所在地は豊後大野市緒方町下自在。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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