朝日日本歴史人物事典 「山科言国」の解説
山科言国
生年:享徳1(1452)
室町・戦国時代の公卿。法名は盛言。実父は山科保宗で,山科顕言の養子となって山科家嫡流を継いだ。寛正3(1462)年に内蔵頭,文明16(1484)年従三位,同17年参議,明応1(1492)年には権中納言,文亀1(1501)年従二位となる。日記の『言国卿記』(1474~1502)には,応仁の乱(1467~77)時の京都と坂本との往復生活,室町幕府や山科郷民の動向,家領に関する記事などがみられ,この時期の貴重な記録である。
(伊東正子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報