山薬(読み)サンヤク

デジタル大辞泉 「山薬」の意味・読み・例文・類語

さん‐やく【山薬】

ヤマノイモナガイモの根を、外皮をはぎ乾燥させたもの。漢方で、滋養強壮・止瀉ししゃ・止渇・袪痰きょたん薬などに用いる。薯蕷しょよ

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精選版 日本国語大辞典 「山薬」の意味・読み・例文・類語

さん‐やく【山薬】

  1. 〘 名詞 〙 漢方薬一つヤマノイモ科のヤマノイモの根をほして粉にしたもの。滋養強壮、下痢止めに有効。〔尺素往来(1439‐64)〕
    1. [初出の実例]「伏見殿昨日御所望之間、人参丁香散十服進之、晩頭薯蕷二束為山薬之」(出典言継卿記‐永祿三年(1560)正月六日)
    2. [その他の文献]〔本草衍義‐山薬〕

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普及版 字通 「山薬」の読み・字形・画数・意味

【山薬】さんやく

山の芋。

字通「山」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「山薬」の意味・わかりやすい解説

山薬
さんやく

ナガイモ

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世界大百科事典(旧版)内の山薬の言及

【ヤマノイモ】より

…しかし多くの野生種の地下貯蔵器官は明らかに地下茎である。
[食用とされる主要な種]
 (1)ヤマノイモ(ジネンジョ)D.japonica Thunb.(中国名は日本薯蕷(しよよ),野山薬) 人里近い山野林間に自生し,いもは食用に利用される。粘りが強い。…

※「山薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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