長芋(読み)ナガイモ

デジタル大辞泉 「長芋」の意味・読み・例文・類語

なが‐いも【長芋/長×薯】

ヤマノイモ科蔓性つるせい多年草塊根は長い棒状になるほか、形は品種によりさまざま。葉は矢じり形で先がとがり、葉のわきにむかごをつける。雌雄異株。夏に白い小花が穂状に咲く。中国原産。芋をとろろ汁などにし食する。漢方では薯蕷しょよ山薬さんやくと称し薬用にする。 秋》「―掘って入日に土の香寒し/蝶衣」
[類語]里芋八頭薩摩芋甘藷ジャガ芋馬鈴薯山芋山の芋自然薯親芋種芋

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精選版 日本国語大辞典 「長芋」の意味・読み・例文・類語

なが‐いも【長芋・長薯】

  1. 〘 名詞 〙 ヤマノイモ科のつる性多年草。中国原産。日本では古くから栽培され、山野にも野生化している。地下の塊根は棍棒状で長さ一メートルに達する。茎は細く他物にからみ葉柄・葉脈とともに紫色を帯びる。葉は長柄をもち対生、三角状卵形でやじり状に先が尖り、葉腋に「むかご」を生じる。普通、雄花の花序は立ち、雌花の花序はたれさがる。雌雄異株。夏、葉腋に三~五個の穂状花序を出し淡緑色の単性花をつける。塊根を「とろろ」にする。漢名、薯蕷・山薬。《 季語・秋 》

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動植物名よみかた辞典 普及版 「長芋」の解説

長芋 (ナガイモ)

学名Dioscorea batatas
植物。ヤマノイモ科のつる性多年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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