朝日日本歴史人物事典 「岡村十兵衛」の解説
岡村十兵衛
生年:寛永5(1628)
江戸前期高知藩の下級藩士。名は輔之,土佐郡布師田村(高知市)の出身。材木方下役,分一奉行(徴税官)を務め,材木の搬出などに手腕を発揮した。天和3(1683)年,木材,薪を上方に出荷して,その売上金で住民の困窮を救い,また貞享1(1684)年藩の許可なく蔵を開いて窮民に米を支給し,救済を図ったことにより咎めを受け,自殺した。義人と称された人物。
(長谷川成一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報