岡田美子(読み)オカダ ヨシコ

20世紀日本人名事典 「岡田美子」の解説

岡田 美子
オカダ ヨシコ

昭和期の小説家



生年
明治35(1902)年

没年
昭和42(1967)年

出生地
鳥取県西伯郡名和町

旧姓(旧名)
桑本

学歴〔年〕
米子高女〔大正11年〕卒

経歴
鳥取県立米子高等女学校卒業後、小学校代用教員となり、創作活動を始める。大正12年病死した姉の後妻に入り結婚。劇作家の岸田國士に師事、フランスの近代劇などに親しむ。昭和18年創作集「生命の灯」を刊行戦後も新聞小説やNHK鳥取、広島放送局に放送劇台本を執筆した。27年には自ら主宰する文芸誌「女人文芸」を創刊、発行。志賀直哉を鳥取県の各地に案内するなど、県内外の文学同好者との交流も深めた。作品に「谷間」「あの娘この娘」「家風の中の女」、戯曲に「恨みの春」、ラジオドラマに「深い雪」「冬鞄」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡田美子」の解説

岡田美子 おかだ-よしこ

1902-1967 昭和時代の小説家。
明治35年6月20日生まれ。小学校の代用教員をつとめ,大正12年医師岡田道寿と結婚。岸田国士(くにお)に師事,チェーホフやフランス近代劇の作品にしたしむ。「無名作家」同人。戦後,新聞連載小説や放送劇を執筆。「女人文芸」を主宰。昭和42年4月18日死去。64歳。鳥取県出身。米子高女卒。旧姓は桑本。作品集に「生命の灯」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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