岩崎山(読み)いわさきやま

日本歴史地名大系 「岩崎山」の解説

岩崎山
いわさきやま

[現在地名]蔵王町遠刈田温泉 北山

遠刈田とおがつた温泉から西へ約五〇〇メートル、柴田郡川崎かわさき青根あおね温泉に至る道の脇にある小丘陵で、全山に採金した坑道縦横に通じ、竹籠のようになっているのでかご山ともよび、この金山跡を岩崎金窟いわさききんくつとよぶ。「観蹟聞老志」に「近于湯刈田、往時金山之古窟也」とあり、「封内名蹟志」にも「往昔出金之古窟也」とあり、慶長年間(一五九六―一六一五)黄金が出たというが、産出量などは不明。

岩崎山
いわさきやま

[現在地名]小牧市岩崎 独山

標高五四・五メートルの花崗岩主体にした小丘。頂上からは小牧山を南方指呼の間に望むことができる。「徇行記」に「御天守御用又ハ建中寺御用ニ付石ヲキリ出セリ」とあり、名古屋城や建中けんちゆう(現名古屋市)を造る時、この山の石も切出された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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