岩田寺(読み)いわたじ

日本歴史地名大系 「岩田寺」の解説

岩田寺
いわたじ

[現在地名]君津市大坂 上ノ台

小櫃おびつ川左岸にあり、境内一千七一二坪。岩室山円明院と号し、真言宗智山派。本尊は大聖不動明王。開基は不詳。寺伝によれば、天平勝宝年間(七四九―七五七)大坂富士おさかふじ山麓岩室いわむろと称する場所に岩窟をうがち仏堂・伽藍を設置。延文年間(一三五六―六一)の大地震のため境内破壊し、のち岩室の東方うえだいを選び本堂を移転、興業の作になる本尊不動明王を安置して庫裏・山門を設立したという。応永一三年(一四〇六)当時の中本寺周淮すえ中島成願なかじまじようがん寺住職覚恵から真言密教の印信を許され、色衣着用の寺格となる(寺院明細帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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