日本歴史地名大系 「岸良村」の解説
岸良村
きしらむら
内之浦郷
永仁三年(一二九五)二月二八日の大隅国守護代実光・篤秀連署打渡状(肝付文書)によれば、島津庄地頭代と肝付郡弁済使兼石の相論の際、弁済使当知行分を除く肝付郡九七町九反二杖と在家狩倉を兼石に打渡すとあり、このうちに岸良村も含まれていた。正安二年(一三〇〇)八月六日には肝付惣領兼石と当村弁済使とみられる金阿弥との間で和与が成立、岸良村の田三町のうち一町五反、屋敷一ヵ所・狩倉三ヵ所が金阿弥に渡され、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報