峰全院
ほうぜんいん
[現在地名]表郷村番沢 原
原の南方にあり、集雲山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。峰全院由来(寺蔵)によると、文安二年(一四四五)結城宗広の孫七郎顕朝が搦目城(現白河市)から小峰城(現同上)に移ったとき姓を小峰と改め、中野沢(白河小峰城清水門辺り)に一宇を建立、「山ヲ集雲ト号シ、寺ヲ峰全」と号したといい、開山は州安宗彭とある。寺に伝わる高さ四三センチ・幅三九センチの金銅製雲板に「奥州白河之荘小峯集雲山峰全院 応仁元年丁亥八月壱日 大工弥次郎」、裏面には「禅格建立之」とあり、応仁元年(一四六七)の作で、県指定重要文化財。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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