デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「嵐小六」の解説
嵐小六(初代) あらし-ころく
宝永7年生まれ。3代嵐三右衛門の高弟で,大坂,京都,江戸で活躍。女方と若衆方をかねた。「重井筒(かさねいづつ)」のお房の手綱染めの衣装を「小六染」としてはやらせた。安永5年一世一代として山姥(やまうば)をつとめたのち,出家し是心と号した。天明6年7月26日(一説に23日)死去。77歳。前名は吉田小六。後名は嵐三右衛門(5代),嵐小七(初代)。俳名は紫朝,雛助,杉鳥。屋号は吉田屋。
嵐小六(4代) あらし-ころく
天明3年生まれ。初代嵐雛助(のちの3代嵐小六)の子。嵐岩次郎の名で初舞台,のち8代嵐三右衛門,初代叶三右衛門,初代叶珉子を名のり,文化14年4代小六を襲名。京都,大坂で活躍し,江戸の5代岩井半四郎とともに東西女方の大関といわれた。文政9年11月15日死去。44歳。俳名は紫朝,珉子,湖鹿。屋号は吉田屋。