嶽山箒根神社(読み)たけさんほうきねじんじや

日本歴史地名大系 「嶽山箒根神社」の解説

嶽山箒根神社
たけさんほうきねじんじや

[現在地名]塩原町宇都野 嶽山

標高一〇〇〇メートルの嶽山山頂に鎮座する。祭神は豊城入彦命、大己貴命・伊弉冊命を合祀する。旧村社。縁起によると、慶雲三年(七〇六)宇都野(山本)良章が諸国行脚の折、東嶽山に登り出現した霊像を拝して霊感を受け、山内霊窟にとどまり草庵を結んだという。元慶元年(八七七)従五位下を授かり、長承年間(一一三二―三五)宇都野うつの城主山本資家が社殿造営し社領二〇〇石を寄進、祈願所にしたという。天文二年(一五三三)大田原資清に攻められ宇都野城が落城して山本氏の庇護を失う。同一二年に山本資宗は許されて別当となり、大田原氏の祈願所となって社領七〇石を寄進された。山本氏は長井ながい(現矢板市)の京都聖護しようご院末塩谷えんこく院支配下金剛こんごう院を治め別当を勤めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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