巣兆(読み)そうちょう

精選版 日本国語大辞典 「巣兆」の意味・読み・例文・類語

そうちょうサウテウ【巣兆】

  1. たけべそうちょう(建部巣兆)

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改訂新版 世界大百科事典 「巣兆」の意味・わかりやすい解説

巣兆 (そうちょう)
生没年:1761-1814(宝暦11-文化11)

江戸後期の俳人。姓は建部,名は英親。字は族父。別号は黄雀,秋香庵など。武蔵国千住の人。のち関屋に隠棲書家山本竜斎の子で書をよくし,筆法雄勁ゆうけい)である。画を谷文晁に学び,当時書家として名高かった亀田鵬斎から,その画は鳥羽僧正の風ありと称された。俳諧は白雄(しらお)の門。成美道彦とともに江戸の三大家と仰がれ,士朗,大江丸,乙二(おつに)ら当代知名の人々と盛んに俳交を重ねている。酒に親しみ,優雅な江戸趣味を楽しむ文人肌の人物で,その人柄を反映して句は洒脱な諧謔気風が漂う。晩年は,もっぱら月並句合の選者として活躍した。編著は《徳万歳》《せきやでう》《曾波可理》ほかすこぶる多い。追善集《星の林》《谷はゝき集》。〈山寺や峰にさされて更衣〉(《曾波可理》)。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「巣兆」の解説

巣兆 そうちょう

建部巣兆(たけべ-そうちょう)

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